街の灯
 先日、友達と飲んでいる折に「あなたの最も感動した映画は何か?」という話になりました。そして僕が選んだものは、「街の灯」。好きな映画はたくさんあります。インディージョーンズやスターウォーズ、グランブルーやナウシカなどなど。でも”一つだけ選べ”といわれて、すぐに頭に浮かんだのはこの映画でした。 この映画を観たのは僕が19歳のときで、今から10年以上も前のことです。でも未だに心にこびりついていて離れることはありません。 そしてそのときより少し大人になった今、もう一度この映画をみてみました。

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【あらすじ】
街角で偶然出会った盲目の花売り娘に、浮浪者のチャップリンが恋をします。
チャップリンは、初めて出会った折に金持ちの紳士と勘違いされ、その後も、懸命に”金持ちの紳士”を演じようとがんばります。お金を稼ぐために人の嫌がる清掃員の仕事をして、出来もしないボクシングの試合に出る、といった具合です。そしてそんな純粋でひた向きな想いに娘も恋心を抱くようになります。
そんなある日、チャップリンは娘の目が手術により直ることを知り、大金を盗んで(正確には盗んでいない)、逮捕されてしまいます。   
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それから月日が流れ、出所したチャップリンは娘と偶然再会します。 このとき娘はチャップリンのおかげで目が治っており、街角にりっぱな花屋を開いていました。  娘は、目の前の浮浪者が”あの彼”であると知る由もなく、そしてこの浮浪者を哀れに思って一輪の花と小銭を恵んでやろうとします。  感激の眼差しで娘に見入っていた浮浪者は我に帰ってその場を立ち去ろうとするのですが、熱心に手を差し伸べてくれる娘の方を振り返り、花を受け取ります。そしてコインを受けとった瞬間、彼の手に触れた娘の表情がかわります。
「あなたでしたの?」   そしてチャップリンは、「見えるようになった?」と聞き、満面の笑みを浮かべるのです。
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このラストシーンがあまりにも美しく、僕の胸を締め付けるのです。 
喜劇でありながらどこか少し悲しく、そして美しくて涙がでる。 恋愛感情を超えた、この娘に対するひた向きな無償の想いが、とても重くのしかかるのです。
目が見えるようになれば当然金持ちの振りをしている自分の嘘などすぐにばれてしまいます。しかしそんなつまらない考えなど微塵もなく、想いをよせる娘の幸せをなによりも願い、そして目が見えるようになった娘のことを心の底から喜ぶのです。そこに、自分が浮浪者であることがばれてしまった負い目などなく、ただ目が見えるようになった娘のことを心の底から喜んでいるのです。 ラストシーンのチャップリンの笑顔が痛いほどせつなく、本当にすばらしい。
初めて観てから10年以上経った今でも、その感動が色あせることがありません。
みなさんもぜひ一度観てください。
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by hige-tyoro | 2006-08-31 00:23 | お気に入り
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